恋愛小説

あたしはクッションを背もたれにして、壁によりかかった。
ドアがコンコンとノックされた。
「亜由美、お菓子持ってきたわよ。」
亜由美のお母さんは、ジュースとアイスクリーム、クッキーが載ったお盆をミニテーブルの上において、
「由佳ちゃん、ゆっくりしていってね。」
と言い置いて、部屋から出て行った。
「どうしたの?風邪?」
あたしの質問に亜由美は答えようとせず、
「ねえ、由佳。あたし、どうしたらいいのかわからない。」
と言って、顔を上げた。
その目には涙がいっぱい溜まっていた。