母の話が終わると、
「それで、斉藤さんは何っていってるんですか?」
と父に向かって尋ねた。
「向こうは、由佳が一時的な感情で婚約解消を言っていると思っているらしくて、由佳の気持ちが落ち着くまで待つと言ってるんだ。」
「なるほど・・・。まあ、これはひとつの意見としてなんですが・・・興信所に頼んでみるのはどうでしょう?」
「興信所?」
母が不安そうにつぶやいた。
「いえ、別に優也さんを尾行するとかそういうことではありません。この女性のことを調べてみたらどうかと思って。」
「・・・なるほど。」
と父。
「この女性のことがわかれば、もしかしたら何か優也さんとのつながりが見えてくるかもしれません。優也さんが納得して婚約を解消できれば、斉藤さんとの関係もそんなに悪化することはないかもしれませんし・・・。」
「といっても、写真一枚でわかるものなのかしら。それに、どの興信所が信用できるのかもわからないし。」
と母は不安げだ。
「僕のW大時代のサークルの先輩が、情報工学科の大学院を出て、大手興信所の東京本社の情報解析室に勤めてるんです。先輩にちょっと相談してみましょうか。」
「あら、そうなの。・・・どうします、あなた。」
「・・・よし、それじゃ、お手数をかけて申し訳ないが、聡司君の先輩に聞いてみてくれないか。よさそうだったら、頼んでみよう。」
「みんな、ホントにありがとう・・・迷惑かけてごめんなさい。」
あたしは改めて頭を下げた。
「それで、斉藤さんは何っていってるんですか?」
と父に向かって尋ねた。
「向こうは、由佳が一時的な感情で婚約解消を言っていると思っているらしくて、由佳の気持ちが落ち着くまで待つと言ってるんだ。」
「なるほど・・・。まあ、これはひとつの意見としてなんですが・・・興信所に頼んでみるのはどうでしょう?」
「興信所?」
母が不安そうにつぶやいた。
「いえ、別に優也さんを尾行するとかそういうことではありません。この女性のことを調べてみたらどうかと思って。」
「・・・なるほど。」
と父。
「この女性のことがわかれば、もしかしたら何か優也さんとのつながりが見えてくるかもしれません。優也さんが納得して婚約を解消できれば、斉藤さんとの関係もそんなに悪化することはないかもしれませんし・・・。」
「といっても、写真一枚でわかるものなのかしら。それに、どの興信所が信用できるのかもわからないし。」
と母は不安げだ。
「僕のW大時代のサークルの先輩が、情報工学科の大学院を出て、大手興信所の東京本社の情報解析室に勤めてるんです。先輩にちょっと相談してみましょうか。」
「あら、そうなの。・・・どうします、あなた。」
「・・・よし、それじゃ、お手数をかけて申し訳ないが、聡司君の先輩に聞いてみてくれないか。よさそうだったら、頼んでみよう。」
「みんな、ホントにありがとう・・・迷惑かけてごめんなさい。」
あたしは改めて頭を下げた。
