聡司はあまり遅くなると両親が心配するからと、4時過ぎには家に着くように送ってくれた。
あたしは公園のところで降ろしてくれるようにお願いした。
万が一にも、聡司に迷惑がかかるようなことがあってはいけない・・・。
「それじゃ。・・・頑張れよ。ゴールデンウィーク明けに、また勉強に行くから。
・・・でも、何か困ったことがあれば、いつでも電話しろよ。」
あたしが車を降り際、聡司はそういった。
あたしは聡司の優しい言葉に、心が震えた。
「うん、ありがと。・・・今日は本当にありがとう。」
あたしたちは手を振って別れた。