あたしたちの決心は双方の親から大歓迎された。
その年の秋、あたしたちは結納を交わした。
高校を卒業したら、少し花嫁修業をして、6月にジューンブライドになる。
高校2年の秋に、あたしの将来はそう決まったのだった。

そして、あたしは優也と結ばれた。
なぜかわからないけど、涙がいっぱいこぼれた。
でも、あたしは幸せ一杯だった。
学校にはつけていけないけど、ダイヤの婚約指輪ももらった。
あたしは、学校以外ではずっとその指輪をつけていた。
ダイヤが光るたびに、あたしに「おめでとう」って言ってくれている気がしたから。
その幸せは1月まで続いた。