あたしが聡司(さとし)に出会った日のことを

あたしは決して忘れない。

忘れることができない。

本当は、忘れたいと思うときもある。

でも、あたしがいつかおばあちゃんになって

ベッドの上に寝たきりになる日がきたら、

きっと彼と過ごした1年間を思い出して毎日を過ごすだろう。

それは、あたしだけの恋愛小説だから。

あたしが生きている限り・・・。



それは、出会ったというより、再会だったんだけれど。