土 「そんなことはどうでもいい。
肝心なのは…そいつらは何も覚えていないんだろう?
我々に大切な使命を託し、契約を結んだ事を、
沖田総司と共に過ごし、最期を看取った事を…。
会津藩に生まれ戦地に向かう仲間を支えた事を、
その後、斎藤一と結婚し、三人の子を授かった事を…。
我々新選組の屯所で女中として働いた事を、
藤堂平助に心を開き、愛し合った事を…。」
総・平・元 「「「……………。」」」
三人は切ない表情で押し黙ってしまった。
原 「土方さーん。三人を虐めないであげてよ…。
あの子達に全部説明しちゃえばいいじゃん!」
能天気に笑う原田を皆冷たい目で見ている。
原 「えっ?俺何かまずい事言った?」
焦る原田を一瞥し、土方はため息をついた。
土 「本人は何も覚えていないんだ。
いきなり、『お前らはは昔こいつらと恋仲だった。』って言われて信じる奴いるか?
頭おかしい奴と思われるだけだぜ。」
山 「まぁ、記憶が戻るまで、こちらからは何も伝えない方が得策でしょう。
我々には極秘の任務がありますし、下手に関わらせてしまうと彼女達にも危険が及ぶかもしれませんしね。」
土 「つうわけだ。お前ら気をつけろよ。」
総・平・元「「「……はい。」」」
三人が、返事をしたと同時に近藤がすっと立ち上がった。
近 「さて、女性を長い時間お待たせしてはいけないよ。行こうか。」
そう言うと、足早に結子達のいる道場に向う。皆もその後を追った。
