結子達の帰り道…


疲れた顔の結子がブツブツと二人に愚痴をこぼしていた。


結 「なんかめっちゃ疲れた…。沖田先輩って人、意味わかんないんだけど…。



時乃は斎藤先輩となんかいい雰囲気だし、

人見知りの楓はいつの間にか藤堂先輩に懐いちゃってるし…



必然的に沖田先輩と私が二人になるんだけど!怖いんだけど!二人共助けてよぉ…泣。」





時 「あらあら、沖田先輩は結子のことを大変お気に召したご様子でしたからねぇ。


馬に蹴られるのは遠慮したいのですしねぇ。ねぇ、楓。」



楓 「…えっ?うん。楽しかったね。」



結 「楓、聞いてなかったでしょ…?

藤堂先輩とまた明日ってなんか約束でもしたの?」



楓 「うん!平太先輩がこっそり剣道部見学してもいいって。明日は正規の練習日じゃないから、人少ないらしいし。


二人も一緒に行く?」


楓は目を輝かせながら、今にもスキップしそうなくらい楽しそうに歩いている。


結 「…はぁーーーっ。」

結子はそんな楓の後ろ姿を見ながら、大きくため息をついたのだった。