月曜日。
新撰大学内幕末研究部部室にて…
結 「すいませ〜ん。新入部員の櫻木、高木、岡江です。入ってもよろしいですか?」
結子達は約束通り、月曜日の放課後に幕末研究部の部室に来ていた。
平 「どうぞ入って。待ってたよ。」
平太が出て来ると、すぐに三人は中へと案内された。
部室内には他に二人の男性がいた。
平 「三人共、紹介するね。
奥で座禅組んでるのが、部長の斎藤 元。
寡黙で何考えてるか分からなそうだけど、頼りにはなる人だからね。」
斎藤と呼ばれた男性は結子達を気にすることなく、目を閉じて瞑想をしているようだ。
総 「くすっ。平太は頼りにならなさそうですからね。何かあったら、元くんを頼ってくださいね。
私は知りませんから。」
もう一人の男性が本に目を向けたまま、三人を見ずに声をかける。
爽やかに言っているが、何故か後ろに黒いものが見える…。
平 「おい!総治…新入部員を脅すなよ…。そんな感じだから、他の奴らすぐ退部しちゃうんだぜ?」
総 「知りません。本当の幕末好きなら、
嫌味の一つ二つ言われたくらいで辞めないでしょう。」
平 「ごめんな、三人共。
こいつは 沖田 総治。
今まで、面白半分で入部してくる女子が多かったからさ…俺らちょっとうんざりしてたんだよね。
でも、君達三人の幕末好きは筋金入りだから、すぐに馴染めるよ!
総治、この子達はいつもと違うんだ。失礼なこと言うなよな。」