私は屋上に着くと、扉を開けた。
屋上に出て、辺りをキョロキョロ見渡すと、
奥の方に生徒が一人背を向けて立っていた。
………あの人が三浦くん?
その人は私に気づいたのか
こちらを振り向いた。
三「ゴメンね、佐伯さん。呼び出したりして。」
栞「ううんっ!大丈夫。」
私はブンブンッと両手を振って否定する。
三「俺、隣のクラスの三浦慧。」
栞「私は佐伯栞。あの…三浦くん、話って?」
私が尋ねると、三浦くんの顔は
みるみる赤くなっていく。
………えっ?もしかして風邪?!
私は心配になり、大丈夫?
と聞こうとしたが、
その前に三浦くんが声をあげた。
三「俺、佐伯さんのこと好きなんだ。
だから、付き合ってください。」
……………告白?
あれっ?相談とかじゃなかったの?
しかも、告白って私に?
ちょっと待って!!
告白なんて聞いてないよ!!
まぁ、普通
今から告白しまーす、って言って
告白する人はいないと思うけどさ。
私は突然の出来事に
頭が真っ白になる。
