流『あー、それ俺も分からなかった。』


栞「へっ?」


流衣も分からなかったの?



流衣も分からなかった、とは

思わなかったから、

思わず変な声が出た。




流『俺も解き方、兄貴に聞いたんだ。そしたら兄貴

が、これ高校3年の内容だぞ、って。』



………なんだ、そうだったんだ。


栞「良かった。ありがとう。」


流『いや、別にいい………おやすみ。』


栞「おやすみ。」



そう言うと私は電話を切った。