由香と喋りながら下駄箱に行く。


私はローファーから上履きに履き替えようと

靴箱を開くと……


バサバサバサッ

たくさんの手紙が靴箱からこぼれ出す。


栞「わっ!今日もたくさん!」


私は鞄から袋を取り出すと

手紙を入れていく。



毎回毎回、どうやって靴箱に

手紙入れてるんだろう?

大変じゃないのかな?


なんて疑問に思いながら。



由「迷惑じゃないの?毎回毎回。」


由香が私を見て苦笑しながら言う。



栞「ううんっ全然。凄く嬉しいよ。だって私の歌を聴

いてくれて、その上、こうやって応援とか感想まで書

いてくれてるんだもん。 」



それを迷惑だなんて、思わないよ。

そんなこと、絶対。



由「さすがプロね。」


そう言って由香は私の頭を撫でてくれた。


由「教室、行こっか!」


栞「うん!」


私は手紙を全て入れ終え、上履きに履き替えた。