歌姫~幼なじみの恋物語~






ちょっと!ここ事務所!

走ったらダメだってば!


てか、走るの早い!!

足がもつれて倒れちゃう!!



なんて考えていると

真絋はいきなり走るのをやめた。



私は間に合わず、真絋の背中に突っ込む。



栞「痛っ!!」


真「あー、わりぃ。」


私と真絋は録音スタジオの

入り口に立っていた。



私はおでこを手でさすりながら

真絋を睨み付ける。



………絶対、悪いって思ってない。



真「ほんと悪かったって。ほら仕事頑張れよ。」


真絋に背中を押されながらも

私は渋々録音スタジオに入っていった。