栞「流衣、部活行かないの?」


流衣に尋ねた。



流「行かねぇ。俺、今日紗矢香迎えに行かないといけ

ねえし。」


栞「あっ!そうなんだ。」



桐谷紗矢香-kiritani sayaka-ちゃん。

流衣の妹で3歳。

すごく可愛いんだよ!!




流「お前、今日仕事なんだろ。途中まで送ってく。」


そう言って、流衣は立ち上がる。




あれ?私の事務所と紗矢香ちゃんの保育園って

反対方向じゃなかったっけ?




流「ほら、早く行かねえと、仕事遅れるぞ。」


流衣が不思議そうにこちらを見ている。



栞「あっ!そうだった。」


流「行くぞ。」


私は鞄に教科書を突っ込むと

流衣と教室を出た。