「は、はい!」
貸し出しカードを探そうとしたとき。
「ええっと、名前は?」
知っているのに聞いてみる。気持ちに気付かれたくなかった。
「はみやです。はみや しん。」
聞いた名前を探すと、カードが見つかった。書いてあったのは、「羽宮 秦」
言葉の響きとか、全てがこの人に合っていて、素敵だと思った。