「あの千鶴に好きな人が出来たんだって!!」
千鶴とは私たちの友達だ。とにかく優しくて、いつも静かに笑っている。
千鶴が怒っているのをみたことがない。
恋愛には興味がないと言っていた、あの千鶴が。
「嘘!!誰?!」
問いかけると紫子はいたずらっぽく笑いながら答える。
「うーん、美月はしってるかなあー。
千鶴と同じ2組の人なんだけど、
しん っていう人。」