訳が分からず、とりあえず職員室に聞きにいこうとした。
君は私より先に入るとスタスタと先生のもとへいった。
何も出来ずただその姿を見る。
君は指に鍵を引っ掛けて私に渡してきた。トンと指が触れ、さらに顔が熱くなる。
「はい」
特徴的な低いトーンで言われた。
「あっ、ありがとうございます!わざわざすみません!」
また言葉が突っかかる。
君はかるく頭を下げてすぐいってしまう。また君に助けられてしまった。これで好きになるなとか、なんの罰なんだ。