「香織、かえろう？」

今できる精一杯の

笑顔で香織に言った

ここで泣いたらかっこ悪い。

「ハナ？大丈夫？」


「うん。いこう」

そういって私たちは

篠原君たちのいた場所から

離れた。








篠原君がそのとき

私のことをみて悲しい顔を

していることも知らずに…。