「それじゃあわからないでしょうね。
 ワタクシと旬が、好き合う気持ちなんて」

「っ!!」


 ブチッ……と、きたーーっ!!


「あ、おいっ! 咲華、待てっ――」


 カツが止めるのを無視して、

 バッチーーン!! と、大きな音をたててビンタした。


「っ! たぁー……」


 まともにくらった真矢は、痛そうに左頬を抑えた。

 やがてその頬が、ジワッと赤くなった。

 ふん。ざまぁ。