「先生? あのぉもしかして……いや、もしかしなくても……怒ってらっしゃいますかぁ?」


 私が媚(こび)を売るように訪ねると、先生は真顔で「イエース、オフコース」と返した。


「あはは~。ですよねー……」


 だって、うちらはたぶん……いや、絶対うるさかったですよねー。

 騒いだ罰で立たされてるという身分をすっかり忘れて、また騒いでましたからー。


「……ミス江夏&ミスター宮村。
 誰かを説得する前に、まず私に説教されなさい。
 返事はぁっ!?」


 怒りMAXの先生に逆らえるはずもなく、うちらは「イエース、ティーチャー」と答えるしかなかった。

 あぁ~あ……。