キーンコーンカーンコーン……と、チャイムがなったと同時に、カツがやっと「……わかったよ」と、答えを発した。


「親父さんがオッケーしたら……だぞ?」


 よっしゃあーー! やっぱりカツ、大好きー!

 カツの手を取り、勝手に握手を交わした。


「ありがとう~、嬉しい!
 私、絶対お父さんを説得するからね!」


 これで怖いものは無しだ!

 首を洗って待ってろよー、お父さんの彼女!

 ――ぬお? このただならぬ気配は何?

 一体どこから?


「……うわ! せ、先生っ……」


 そう。その気配の持ち主は、いつの間にか私とカツのそばに立っていた、英語の先生だった。

 うわぁ、やっば。先生の顔が、とんでもなく恐ぁ~。これはハンパないぜ。

 隣のカツも恐怖からか、若干顔が引きつっていた。