「いやーしかし、あの親父さんがとうとう再婚かぁ……」
はぁ!?
「ちょっとカツ！ そんな遠い目でしみじみと言わないでよ！ それに、まだ決まったワケじゃないの！ 娘の私が許してないんだからっ！」
自分の胸を叩いて強調した。
「いいじゃねぇかよ。許してやれば？ 親父さん、ずっと男手一つでお前を育ててくれただろう。そろそろさ、次の新しい人生を送らせてやってもいいんじゃないの？」
カツのヤツ。なんて大人な発言を……ホントに同い年？
「で、でも……お父さんには私がいるし、お母さんの代わりも十分出来てるはず。再婚の必要なんてないじゃん！」
そーだそーだっ！ 必要ない必要ないっ！
