お父さんの彼女なんかに取られてたまるかっ!!(仮)



「再婚なんて、絶対ありえないんだからっ!! 
 お父さんのっ……ブァカァ(バカ)ーーーーッ!!」

「うわぷっ!」


 二発目のクッションも、見事に命中。


 うぅ……私、もう泣きそう! ていうか、もう泣いてるしっ!


 ソファーに置いてたスクールバッグをわし掴みし、玄関へと急ぐ。


「咲華、待つんだっ! 咲華っ!」


 必死に呼び止めたって無駄! 誰が待つか!


「うっ……うわぁーーーーんっ!!」


 私は号泣しながら、ダッシュで家を出た。


 ――大事なお弁当を置いて。