コンコンッ…


部屋のドアがノックされた。




その後に続いたのは


間伸びした陽南の声。





「おにーちゃーん」


「んー?」


「宿題手伝ってぇー」





振り向くとドアの側には


泣きそうな陽南。




いや、泣いてた





「どうしたんだよ」


「授業で寝てたら、みんなよりいっぱい宿題出されたぁー」


「んなことで泣くなよなー」





陽南の涙を拭う。