ある、夏休み明けのことだった。


ただ今昼真っ盛り、俺は友達とも家族とも何処にも出掛けず、何故か家族会議と言うものを開いていた。

まさにシュールだ。
普通は夜に開くもの、じゃないか?




「…で、親父、何でこんな真っ昼間から家族会議なんか開いてるんだよ」

「いや、待て、そう急かすな!…大切な話があるんだ」


急に顔を暗くし、俯く親父に俺は戸惑う。
いつも陽気な親父がこんな暗い顔するのは珍しいからだ