いいでしょう。


今はあなたの敷くレールに乗ってあげましょう。
あなたの人形のようにふるまいましょう。



その時の僕はそんな気持ちでした。




「出て来いよ、いるんだろ?」



誰もいない部屋に向かって僕は静かに言いました。