ルーツ

僕は落胆の色を隠せず、座るよう勧められたソファーに
腰をかけました。







「チョイまち!チョイまちやでえ
今、とっときの玉露出してるさかいになあ。


わしのお茶は日本一やでえ
飲んで腰抜かさんよおになあ!ははは」











僕の頭の中では今、新喜劇のテーマソングが鳴り響いています。








結構覚悟を決めてきたのに
この緊張感のなさ。












一生懸命お茶の用意をする小太りのおっさんの後ろ姿を見て
僕は深くため息をつきました。