ルーツ

平野の言葉に裕未は心を乱す様子もなく
柵の上に立ち続ける。




「おじさん。私を挑発しようとしても無駄よ。



でも、おじさんの言うこと、
当たっているかもしれない。



私は満足できない女なのかもね」




裕未はいたずらっぽく笑うと
今度は倒れている徹を見て一言こうつぶやいた。