ルーツ

誰もが無言の状況の中
静寂を破ったのは平野だった。



「扉を開けてくれてありがとうございます、徹さん。


私たちは事を荒立てるつもりは
毛頭ありません。


包囲されていると
手紙には書かせてもらいましたが


実は私たち3人だけなんですよ。


脅迫の様で申し訳なかったですが
少しでも目を覚ましてくれたらという一心から書いたことでして
申し訳ありません。


私たちは正真正銘話し合いに参りました。
もちろん逮捕状も持ってきていません。



あなたたちの今後について
最善の方法を探って行きたいだけなんですよ」