ルーツ

周りはすっかり夜。


夕飯を作るトントンとまな板をたたく音。
家に帰り、缶ビール片手にテレビをつけるお父さん。


マンション中にそんな光景が
広がっている中


平野たちと徹夫妻だけは
まったく異質の世界にいた。



緊張と抑圧。



まさに伸るか反るかの勝負を
これから彼らは繰り広げようとしていた。