僕が恋した、13歳年上のお姉さん  

その日から柊哉と彩菜の間には深い溝ができてしまった。


「柊哉、おはよ・・・」


朝、彩菜と出会っても柊哉は見向きもせず、
わざと無視するように彩菜を避けた。


悲しそうな彩菜の視線が背中に突き刺さる。


何やってんだ俺、まるでガキみたいだ・・・


柊哉はそう思いながらも、
彩菜と普通に接することなんてできない。
笑って何もなかったかのように話せるほど
柊哉は大人ではなかった。


いや、たぶん、それだけ彩菜のことを
思っていたからだ。
彩菜のことを好きだから、彩菜の顔を見れなかった、彩菜のことを許せなかった。


彩菜のヤツ、なんでそんな
普通に話しかけてこれるねん!


そんな思いが怒りが勝っているのに、
無視した自分の態度に罪悪感を感じる。


彩菜はどんな顔をしてるんやろ?
また悲しい顔をしてるんじゃないか?


苛立ってはいても、彩菜のことが気になってしまう。


顔が見たい。 それでも柊哉は
振り向きもせず彩菜の横を通り過ぎた。