俺は寂しさを埋めるための存在?
彼氏の代わり?
別に俺じゃなくてもよかった・・・?
他の男でもよかった?


そんな簡単にあんなこと・・・


ふざけるな!

なんでや、なんでやねん!



俺やから身を任せたと思いたかったんか、
俺やから抱かれたんやと思いたかったんか、
いつの間にか俺は彩菜を自分のもののように思ってたんか?
自分が一番近い存在だと思ってたんか?


だから俺以外の男に抱かれるなんて許せなかった。
俺以外の他の身を委ねるなんて思いたくなかった。
それが彼氏であってもや!


彼氏がいるかもしれないということ、
寂しいから他の男に抱かれてる、
そんな軽い女やということ、
俺はダブルのショックを一度に受けた。


まだそうと決まったわけでもないのに、
俺の中ではそう決めつけては一人でイラついている。


なんやこのモヤモヤした感じは・・・

なんや、この胸の苦しさは!


くそっ・・・くそっ!!


彩菜のアホ!


柊哉の心の中にはいつの間にか
嫉妬という感情が渦巻いていた。
今まで近すぎて感じなかった想い、
女としての彩菜への想いを、
柊哉は気付き始めていたんだ。


だからこそ、彩菜の行動が許せなかった。
軽率な彩菜の行動が・・・