「柊哉!」


私は柊哉の腕にしがみ付いた。


「わぁっ! なんや弥夜?」


「ううん」


弥夜は嬉しそうに微笑む。


「ちょっと離れろって!」


「いやっ!」


「誰かに見られた誤解されるやろ!?」


「ええもん」


弥夜はより深く腕にしがみ付いた。


「み、弥夜!」


もうは離さない、この手は絶対に離さないんだから。