柊哉のようになりたい、柊哉ようにはっきり物事を言えるようになって、
そしてこんな面倒事から解放されたい。

私はいつもそう思っていた。


そんなある日、私はまた面倒事を押し付けられた。
スポーツ大会の実行委員だ。


年に何度かある、いくつかのスポーツ競技でクラスが競い合う大会。
私はその実行委員にクラス代表として選ばれた。


一年の時に同じだったクラスの子から推薦され、
反論する間もなく、私は実行委員に決まった。


私なら何でも引き受けるだろう、面倒事は私に押し付けとけ、
そんな考えで彼女たちは私を推薦したのだろう。
誰も彼女たちに推薦に反論する者はいなかった。


そして私はまた、渋々その仕事を引き受けた。
いかにも選ばれて嬉しい、そんな嘘の笑顔を浮かべて・・・


もう限界だった、毎回毎回こんなことを押し付けられるのが・・・
胸に詰まった不満が、息苦しさが、限界だった・・・


そんな時だ、柊哉が私に声を掛けて来たのは。