彩菜を置いて歩き始めた柊哉。
柊哉もまた、心に何かを感じとっていた。


彩菜のあの目・・・なんや?
泣いてたんか?
目の下にクマも出来てたし・・・


彼氏と何かあったんか?


いや、関係ない!! 俺には関係ないんや!
何で俺が彩菜の心配せなかんねん!


あんな女の・・・


彩菜のことを考えると全身にぎゅっと力が入る。


くそっ、くそっ・・・


彩菜を残し歩いたことに後ろめたさを感じながらも、
柊哉は振り返らず歩き続けた。