青空から、金平糖。


落ちて薄青の水面に模様を作る。


弾んで沈む金平糖は、高く澄んだ音を奏でる。


一つ一つが違う音。


重なり合って音楽になる。


水面を跳ねる一匹の魚。


躍り出て、潜って、金平糖を食べていく。


全て食べると再び跳ねる。


さっきよりもぐっと高く。


鱗の一枚一枚が、宝石で出来ているかのように
青色の光を反射する。


魚がぱくりと口を開けると、金平糖の歌が聴こえる。


魚の青は空の色か、水面の色か。


水面は青空を映すから青いのか


空は水面を映すから青いのか


青、青、青--。


全てが青色の世界。