い、伊藤⁈もしかしたら、前の席かもしれない。あたし、上野だから…
「伊藤晴香ちゃん⁉あの…あたし上野麻里絵なんだけど…席、後ろかもしれない!」そうすると、晴香ちゃんは嬉しそうな顔をして、笑った。
「そーかもっ!席どこ〜⁉」
「えっと…ココっ」指で指した場所を見て、また晴香ちゃんは笑った。
「あたし、その前だよ‼席近いねっっ!嬉しい♪( ´θ`)ノ」初対面のあたしたちだが、妙に趣味があったりして話がどんどん進んで行った。
「席つけぇーっ!」先生から声がかかり、あたしたちはすぐさま席に座った。
「俺は、お前たちの担任。菊地俊だ。一年間よろしく。そうだなぁ、自己紹介でもしてもらうかっ!安藤から…」安藤くんは立ち上がって、照れながら挨拶をした。