龍ちゃん…こと、
沢木龍之介は、
4つ上の私の“夫”だ。
学校の問題があるから、私は未だに旧姓を使ってるけど…
私が16歳のときに“結婚”してから、丸4年。
最初の頃は、さすがにいろいろあったものの…
今はもう落ち着いて、“夫婦”として、うまくやっている…と思う。
私も“大人”になったし…ね?
4年たっても、まだ学生やってる私とは違って、
龍ちゃんは立派な“社会人”になった。
ちゃんと働いて、私との生活を守ってくれている。
スーツもばっちり決まってて、それはもう…
妻の“欲目”を差し引いても、十分、魅力的。
だから、
仕事に行くときはいつも、気が気じゃなかったんだけど…
「まさか、同じところで働くことになるなんて…」
思ってもみなかった。
たぶん、龍ちゃんも、想定外だったはず。
私をバイトとして送りこんだ先に、自分が“塾長”として赴任することになるなんて…
さすがに思わないよね?
「…とにかく。俺ももうすぐ終わるから。あっちで待ってろ。」

