「お前の事情は良くわかった。」

「わかってもらえてよかったよ、
あっ。このことは内密に」

相太は人差し指を口元に近づける。

「あ、あと
桜さんには近づかないようにね」

「なんでそんなこと!!!」

「彼女は俺の婚約者だからだよ。」

「…はぃ?」

「お、おい!
どう言うことだよ!」

聞いた時にはもう相太は
屋上を後にしていた。