運命の相手㊤~巡り会うべき人~





「どうせ私はいなくてもいいんですね~。私より、トイレのが大事だもんね~。」
プイッと顔を背けて言った。

弟は完全に呆れ顔。

私はそれを見てみぬふりをしてリビングへ向かった。
私の部屋は2階、リビングは1階。
本当に早く準備しないとやばいかも…と思い、階段を一気に駆け下りる。
リビングの時計を見ると…


「7時15分!!」
思わず叫んでしまった。

『いつもこんなんじゃねぇかよ。』
後ろから弟の憎たらしい言葉が聞こえてきた。

…あんたが喋りかけてきたからだろうが!!
と思いながらも、相手にしている時間はない。