「お母さん?お母さん!?」
少女は、泣き叫んだ。
彼女の目の前で、燃えていた。
家も、畑も、地面も、大切な人も。

「あなたは、やらなきゃいけないことがあるの。・・・隣の町の長老に会いに行きなさい。いい、絶対よ。」

「なんで!?私この村にいたい!」

「・・・この世界を、救って」


その瞬間、全てが燃え尽きた。