「ヤバいヤバい!」
慌てて準備を済まし
急いで家をでて鍵をかけて
ダッシュ!!
このままダッシュすれば
ギリギリ間に合うだろう。
そう思った瞬間……。
ドンッ!
何かにぶつかった。
「いったー…。」
私は見事に転んだ。
それなのに私がぶつかった何かは
平然とした顔で私を見下ろしている。
なんだよこいつ!こっちから
ぶつかったとしても仮に可愛くなくても
女の子が倒れてるんだぞ?!
大丈夫?の一言くらいいえよ!!
苛立ち似た思いを思っていると、その何かは
転んだ私と同じくらいの高さにしゃがんだ。
うわっ。よく見るときれいな人。
赤毛の私と違い真っ黒な髪。
吸い込まれそうな藍色の瞳。
お人形さんみたいなきれいな顔立ち。
すべてが私と対照的。
ぼけっと眺めていたら
その綺麗な唇が動いた。
「……だ。やっと見つけた。」
私はその言葉を聞き逃しはしなかった。
今確かに言った。私の秘密を。
一瞬俯いた私はまた新たに顔をあげた。
目の前あった顔は不気味な笑みを浮かべて
こちらを見ていた。
すぐに逃げなきゃ!!
本能が叫んでいた。
「すいませんっ!」
そう一言叫ぶと私は逃げるように走った。

