いつも部活で走っている高台までの 階段、上り坂が一段と辛く感じた。 「はあ……はあ…ま、間に合った……」 とりあえず津波からは 逃げられたようだ。 揺れは大分おさまってきたが 津波はもう目の前まできていた。 「まじ……かよ…………お…い……なんで……」 そして津波がこの町を襲った。