いつまで経っても 美咲の声が聞こえない。 何度もかけては留守電に メッセージを残した。 『美咲無事か?!』 『頼む……頼むから電話に出てくれ!!』 『美咲……死ぬなよ!!絶対死んだりすんなよ!!!』 『出ろって……っ美咲…!!!』 叫び過ぎて声が出なくなってきた。 恐怖と不安に押し潰され、 俺の心が死んでしまいそうだ。 終いには、 俺の頬に冷たい何かが流れた。