それは、年の瀬の慌ただしいころ

カウントダウンパーティーの打ち合わせ。

私とるみもゲスト出演ってことで呼ばれてて

モデル業界や音楽業界

パーテイーは盛大にやる予定なのか

打ち合わせの段階から色んな人を紹介される。

私はもう、舞い上がってしまってたが・・・

るみは最近元気がなかった。

「カイが最近冷たいの」

るみはたびたび私に相談してくる。

「でもさ。もう付き合い長いんだし。」

私も、そんなことしか言ってあげられなかったけど・・・

その頃、

みーちゃんから思わぬ噂を耳にしてしまった。

「カイくんがヤバいらしいよ・・・

こないだも被害者でたし・・・」

最近カイくんの態度が変わっていった。



もともと、エリートで金持ちで

親もファッション業界では有名だし

その息子。誰もが憧れる王子的存在だったのに・・・

たびたび噂される女の子に暴力する行為。

被害者は後を絶たない。

みんなカイに魅了されては

カラダを傷つけられた。

まさかと思うが・・・

でも、みんな言えないでいて。

私は、るみがとっても心配になった。


仕事が終わると

たびたびカイは現れる。

得も言わせず、るみを車に乗せ

いつも街へ消えていく。

「るみちゃん・・・」

私は勇気を出して

るみを呼び止めた。