雨と涙

僕たちはそれぞれの想いで

泣いては互いの気持ちを一つずつ確認し

マミはひとしきり号泣すると

雲が晴れたように

スッキリしたのか・・・

「・・ねぇ・・いつまで泣いてんの~・・・」

いい年の男が最後は慰められている

「それでもマミのことが好きなんだよ・・・。」僕の気持ち



「ごめんなさい。カイくんのこと黙ってて。

でも・・・吹っ切れたわ~ようやく。」

マミに笑顔が戻ってきた。



あんなに強気な年下彼女マミは

なんだかやけに素直で

一つの恋の終わりを

僕は見届けたような。



爽やかな朝

夜通し店でマミと過ごして

気が付いたら眠ってしまったようだ。

まだけだるい朝だったが・・・

2人で店から階段を上がっていく



真っ青な青空に僕の心は弾む。

まだ、夏は終わっていないんだ。



「一緒に来ない?」

僕はマミを誘った。

久々に高速を飛ばして

僕たちは走り出した。