ランウェイを2人ペアで歩く。

なんとも難しい結果。

そして不運にも私は

るみとペアになった。

事務所はこのペアに力を入れていた。

かつての同期

かつて読モを飾っていた2人の再会と

今トキメクる~みんと

どん底からのし上ってきた私。

私にとっては「チャンス」だと説明する事務所社長。

「チャンス・・・」

そうだよね。もはや知名度もない私が

る~みんと一緒にランウェイを歩くことで

メディア露出も上がるし

過去の親友でるみに推してもらえば

これはチャンスだよね。

私もショーが終わったら

22歳を迎える。

もう、いい年なんだ。

このチャンスは逃してはいけない。

冷静になった私。

でも、なんか複雑だよ。



「rumi☆mami」


期間限定・ショー限定の私たちペアは

大人たちの戦略に

得も言わせず従うまま

久々に私の隣にるみがいる。

仕事中はライバルよりも同士

私たちは最高の笑顔をふりまいた。

「るみには負けていられない」

心の底にあるこの感情が余計に私を奮い立たせる。

カイくん・・・まだ・・・

るみの向こうに見えるカイくんの面影。

カイくん・・・見てて。

いつしか再熱する恋心

わたし・・・まだ好き?

カイくんと話したい。

そんな時間を夢見て

私はショーを迎えた。