マミはそれからちょくちょく店へ来てくれる

髪をやるときも

やらないときも

僕は、それが心地よくて

何でも話を聞いた。

仕事のこと、学校の事

マミはいまどきの、普通の女の子なんだ。

その表情はいつ見ても可愛らしくって

あるときは、妹・美優と一緒になってしまい

美優にこっぴどく叱られた。

なんせ、妹より若いマミだから

女として、少し嫉妬しているのか?

それとも、こんな変態な兄を軽蔑しているのか・・・

妹には、僕のマミへの気持ちが初回からわかったみたいで

「キモい・・・変態・・・」と言われ続けている。



年の差・・・・


もうすぐ僕は誕生日を迎える。

36歳か・・・

こんなに年をとるのが悲しいなんて

15歳の年の差を感じずにはいられない。

マミにとっては、都合のいいお兄さんなのかも。


告白は自分の誕生日と決めていた

8月に入り

マミも夏休み真っ最中で

オシャレにも磨きがかかっている。

髪もカラーリングし、

髪を巻いてあげると

実年齢よりグッと大人の女性へと変わっていく

マミが綺麗になることに全力なわけだが・・・

未だ…美容師とお客の関係

メールアドレスすら聞きだせず

マミが店を後にした後は

なんだか、むなしさだけが残って・・・

客に手を出していいものか・・・

客から自分の彼女へ・・・

こんなことなかったから

ここ1番で戸惑っている自分・・・




誕生日は来週♪



マミをなんとか呼び出そう。


1ヵ月前から髪をやるのも・・・タイミングを合わせていた。