生きたくなんてなかった






「もう気づいてるんだろ?
後半月、そんなのないってことに!」


図星だったんだろう


暴れていたあいつは、おとなしくなりそのまま座り込んだ。


集中治療室


半月前から紀本の部屋はここになっていた。


なんどもあぶない状態になっては、また今日を昨日へ変えていった。


そう、半月前の7月27日


本当の余命宣告の二年半はこの日が期限だったんだろう…


なぜ、嘘を教えてたのかなんて分からない


でも紀本は俺らのことを考えてそうしたということだけは分かる。


だから、要人も怒らないし、俺も何も言わない