そのままスタスタと歩く。 「あれ?労ったのに無視?何で?」 八代はへらへらと笑いつつ「もしかしてさー」と話し続ける。 「昼間のこと、怒ってる?」 当然だ。 「いやー、あんなアートなノート初めて見たね。 美術館をじっくり堪能しましたよ先生は」 その物言いに腹が立ち、二菜はキッとデリカシーのない国語教師を睨んだ。