先生、教えて。



でも、そんな態度は反感を買った

…まず、生徒に。





夏休み前日、数人の男子生徒が職員室まで来て

あたしの机まで詰め寄ってきた。



…いつも、授業をサボってる生徒たちだ。


腰履きにした学生ズボンと、どことなく感じる煙草とワックスの匂い。



彼らは成績表をあたしに突き出した。



「先生!これどういうこと?」

「俺ら、何でこんな成績悪いの!?





何てバカな質問なんだろう。


呆れたが、あたしは丁寧に猿でも分かるように回答した。



「美術の成績は、テストの結果・授業の取り組み・課題の提出率を基本としてつけてる。

何かおかしかったなら、先生に分かるように説明してくれる?」



身に覚えがあるのか、その中の二人が下を向いた。


中学生は、あたしから…というか教師側からすると子供だ。

まだまだ素直なところもある。



この子たちだって粋がってるだけで、これから成長する機会なんていくらでもある。



二学期からは頑張って…と、温かい言葉をかけようとした時だった。




「でも先生、そんなこと教えてくれなかったじゃん!」